【中毒の話】キシリトール中毒
犬用の食品の中にも、「キシリトール入り」のものをみかけることがあります。
- キシリトールは砂糖と同じくらい甘くてカロリーが少ない。
- 虫歯の原因となる口内細菌の栄養にならない(増殖を抑える)。
- インスリン(血糖値)に影響を与えない。
などの理由で人間用のガムなどにはよく使われています。ただし、犬に使うとなると話は別です。
人間では影響を与えないはずのインスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌が、犬がキシリトールを食べたあとには強烈に起こることが知られています。普通の糖(グルコース)を摂取したときの、何と6倍ものインスリンが分泌されるのです。
つまり犬がキシリトールを摂取すると、急激に低血糖になる恐れがあるというわけです。
さらに最近では、犬が大量にキシリトールを摂取すると重篤な肝障害を起こすこともわかってきました。死亡例も何例か出ているのが現状です。
では、どの程度のキシリトールを食べたらいけないのでしょうか。
研究者によると、体重1㎏あたり0.1g以上のキシリトールを摂取した場合には積極的に治療すべきだと勧めています。動物用のおやつやガムには大量にはキシリトールが入っていないかもしれません。ただ、人間用はどうでしょうか。
クロレッツやキシリッシュといったガム1本には5~8gのキシリトールが含まれています。体重50㎏の犬が床に落ちていたガムを丸々1本食べるなんてことはありえる話です。特に、使っている糖分がキシリトール100%なんてものはより危険だと思われます。
そもそも、人間では虫歯を予防するキシリトールですが、犬はほとんど虫歯になりません。さらに歯周病予防のためには、キシリトールが長時間口腔内にとどまる必要がありますが、犬はある程度噛んだら飲み込んでしまうのであまり意味がありません。犬にキシリトールを使うこと自体、人間ほどの効果は期待できないわけです。
動物業界でも、今後はキシリトール入りのフードやおやつはなくなっていくと思われますが、飼い主さんの不注意で事故が起こるかもしれません。
犬の手の届くところにキシリトール入りのガムを置かないで下さい。
ちなみに、一般的な食材でも… 100gあたりのキシリトール含有量
- イエロープラム 935mg
- イチゴ 362mg
- ラズベリー 268mg
- カリフラワー 300mg
- ほうれん草 107mg
だそうです。あげすぎに注意しましょう。
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