【中毒の話】チョコレート中毒
皆さんは犬のチョコレート中毒って聞いたことありますか?
聞いたことがある方も、「じゃあどのくらい食べたらだめなのか?」とか、「食べたらどうなるのか?」っていう話はあんまり聞いたことがないのではないでしょうか。
どのくらい食べたら危険なのか
犬にチョコレート中毒を起こす物質は、「テオブロミン」。精神をリラックスさせて、集中力を高める効果があるとされています。人間は、テオブロミンを効率よく体外へ排出できるのですが、残念ながら犬の体はなかなかテオブロミンを排泄できません。なので、たくさん食べてしまうと蓄積効果によって中毒を起こす危険性があるのです。
ではどのぐらいテオブロミンを食べると危険なのか。文献にもよりますが、体重1kgあたり100mg~200mgの摂取で中毒、240~500mg/㎏の摂取で50%の犬が死んでしまうようです。よくわからない単位なので、実際のチョコレートに換算してみることにします。
ホワイトチョコレート100gには0.8mgのテオブロミン。
ミルクチョコレート100gには177mgのテオブロミンが含まれています。
ダークチョコレート100gには、559mgものテオブロミンが含まれています。
これをみると、ミルクチョコレートは意外と危険性は低いといえます。逆に濃いチョコレート、例えばちょっと前に流行った、「カカオ70%」とか「99%」とかは危険性が高そうです。も少し身近なチョコレートでみてみると、チロルチョコ1個には14mgのテオブロミンが含まれています。ということは、体重5kgのミニチュアダックスがチロルチョコで中毒を起こすには50個くらい食べなきゃならない計算になります。
「うちの子は昔からチョコあげているけど大丈夫よ」なんて言っている人がいたら、量の問題だったのでしょう。小量だったりホワイトチョコやミルクチョコレートだったりなら心配は低いものの、中毒になるかもしれないものを大事な家族に与え続けますか?ちなみに、ベーキングチョコレート100gには1365mg、ドライココアパウダーには2300㎎ものテオブロミンが含まれているそうです。
中毒になるとどうなるのか
チョコレート中毒は食べてから4時間以内に症状が発現して、長ければ3日くらい続くことがあります。わかりやすい症状は下痢と嘔吐。チョコレートを吐いてくれたらまだいいのですが。重度のものだと、異常興奮・震え・発熱・不整脈・痙攣などにより最悪死に至ることがあります。実際に、飼い主さんの留守中にお土産にもらったチョコレートを一箱食べてしまったミニチュアダックスが運ばれてきたことがあります。その子は残念ながら亡くなってしまい、お腹の中からは大量のマカデミアンナッツがみつかりました…。
手の届くところにおいておくと、考えられないようなとんでもない量のお菓子を食べてしまうかもしれないのが犬の怖いところです。うちは大丈夫!という方も今一度安全確認をしてあげてください。チョコレートは人間にとっても犬にとってもおいしいですから。
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